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2015-09-15

2015年9月マレーシア・ディ前後―その2 デモ行進

市民団体の行ったデモ行進に対抗するデモ行進

8月29日、30日に、主にクアラルンプール市内にて市民団体「Bersih」のデモが行われました。

ナジブ首相の辞任要求のみでなく、汚職問題を予防するための組織改正の推進案もふくまれた抗議デモ行進でした。

これに対し、このデモ行進は、マレーシアのチャイニーズ民族のマレー民族に対する差別だとし、マレー民族としてチャイニーズに対抗しようという勢いで赤いTシャツを着たマレー民族団体デモが9月16日マレーシアディ祝日に予定されています。


市民団体Bersihの行進デモとは違って、市民団体の顔写真をはりつけた黄色いTシャツ姿の人形をつるしあげたりと、デモ行進前からすでに過激的。

市民団体は、チャイニーズ民族のみでなく、インディアン、マレー民族も混じっていたにも関わらず、政治的なことよりも一民族への不満が大きなもよう。

ところが、Bersihの行進が違法であったにもかかわらず、今回の赤Tシャツデモ行進は認可されています。

また、この行進へ参加するためか、地方の各プランテーション労働者がクアラルンプール市内に向けて送り込まれる予定となっており、人員かりだしのために支払いがなされていると、批判を受けているようです。

在 マレーシア日本国大使館からも、 反「Bersih」デモの実施に伴う注意喚起がでています。
9 月16日(水)正午から翌17日(木)午前0時までの間、クアラルンプール市内中心部にて実施が予定されている大規模デモを巡っては、内務省及びマレーシ ア国家警察が Padang Merbok での集会を認めたものの、Bukit Bintang、Petaling Streeet、Low Yat Plaza各地区でのデモ行進については、これを認めていない状況です。

本件集会への参加者数については、治安当局によれば先月29日か ら翌30日にかけて実施された「Bersih4.0」ほどの人数は集まらないとの見通しが示されている一方で、複数の市民団体がクアラルンプール市外から 参加者を動員し、Bukit Bintang、Pudu Area、Chinatown(Petaling Street)に各々集合の上、Padang Merbok へ向けてデモ行進するとの報道もあります。

また、別の報道では、デモ参加者 はクアラルンプール市内に設定した5つの集合場所(Craft Cultural Complex、Masjid Negara、PWTC、Masjid Wilayah Persekutuan、Jalan Tun Razak) に集まった上で、Padang Merbok へ向けてデモ行進すると報じられております。

クアラルンプール市内では、先般も市民団体「Bersih」主催による大規模な集会が開催されたばかりであること、また先週末には、本件デモに関連した未確認情報が多数伝えられたことから、今後の見通しは不透明な状況にあります。

従 いまして、在留邦人及び当地へいらした皆様におかれましては、引き続き各種ニュースをよく確認して情勢把握に努められるとともに、上述の場所では警察によ る臨時の交通規制等により複数の場所で長時間にわたり交通渋滞が続くことが予想されることを念頭に置いて行動するようご注意ください。

併せて、不測の事態がいつ発生してもおかしくないことを十分認識し、人々が集まっている場所やスローガンを叫んでいる現場には,殊更に近づかないようにご注意ください。

また、万一、デモや集会に遭遇した際に携帯電話をはじめとする機器等にてその模様を撮影した場合、警察官の職務質問や警察署への任意同行を受ける可能性が非常に高いので,併せてご注意ください。
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