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2017-09-11

インターナショナルスクールで7歳男児の殺人事件発生

小学校二年生が殺人事件の犠牲者に

インドのインターナショナルスクールで、七歳の男児が喉を切られて死亡するという衝撃的な殺人事件が発生。学校所在地は、グルガオンというデリー郊外の中高層階級に外国人が増えている新興住宅街エリア。
インド国内の報道では、地域のトップ10にはいるインターナショナルスクールとして知られている学校の、これまで挙げられなかった面を浮き上がらせている。
  • 去年おこった小学生6歳児の水タンク溺死事件
  • スタッフ雇用時のバックグラウンドチェックが行われていない(容疑者は以前の学校を不振な行動を理由に首になっていた)
  • 学校裏の壁が未完成のままで誰でもはいりこめる
  • バス運転手、コンダクターが小学生と同じトイレを利用
  • 容疑者逮捕に至るまでに、学校でのセキュリティチェックに関する落ち度を隠すための操作がおこなわれた

以下に、いくつかの報道記事からの事件とその後の捜査状況をまとめていますが、現在、捜査過程において容疑者一名に学校マネージメントから二名が逮捕されており、インドのみではなく、マレーシアを含めた各国のインターナショナルスクールの在り方と、学校選択の術について改めて考えさせられる恐ろしい事件。

インドのインターナショナルスクール小学生殺害事件に関する報道

[グルガオン] ― 9月8日金曜日の朝8時頃、ライアン・インターナショナルスクールのトイレ内で血の海に倒れている小学2年生男児を庭師が発見。男児は病院に運ばれたものの家族がかけつけた後、死亡。

当日午後にはバスコンダクターが容疑者として連行され、バスの中にあったナイフをトイレで洗っている際、現場にきた犠牲者男児に性的行為を試みたが声をあげたためナイフで喉元を切ったことを自供。

[写真引用:IndiaToday]

この逮捕に関しては、学校から賄賂を受けた警察の暴力的尋問によって偽自供をさせられているという訴えがある中、警察特別調査チームは、学校に設置されたCCTVカメラの多くが機能していない事に加え、生徒とバスドライバー用トイレが別個ではないこと、学校裏の壁が崩壊したままである事を指摘。

また、学校職員の適切なバックグラウンドチェックに加えて警察レコード確認が行われていないとの報告もあり、特別調査チームは教育機関局に対し、学校への措置を取るよう命じた。

学校側は「様々な虚偽の主張」を否定し、学校本体が事件の「被害者」であることを主張。

これらの報道を受け、両親や地元住民を含む何百人もの人々が、警察に教育機関が学校に対して即時に措置を取るよう求める抗議を行う中、酒屋に火を放つ過剰行動もあり、デモを阻止する警察による負傷者もでて、約20名ほどが逮捕される騒動となった。

被害者少年の父親からは、「私たちを支えているすべての両親にお願いです。暴力に関与しないでください」という抗議へ向けての声明発信。

[写真引用:NDTV]

[写真引用:HindustanTimes]

[写真引用:FinancialExpress]

警察とハリヤーナ州教育機関の対応

インドのみでなく他国にもインターとプライベートスクールをもつ大規模な教育グループであるライアンインターナショナルスクールの学校所有者と管理者が摘発され、少年司法法第75条の下、警察事件として提訴。現在、学校責任者二名が逮捕されるに至った。

学校と地方自治体が、学生の安全に関して、パンジャブ州とハリヤーナ州高等裁判所が発行した規範とガイドラインに従わなかったとして、多くの点が指摘されている。また、容疑者逮捕前、身分証明カードを学校職員が自宅に回収にいったことから、学校では職員の警察記録どころか身分証明書さえも確認していなかったことが明らかになった。

以下は、ハリーナナ州教育大臣がグルガオン警察に、2015年の青年司法法75条の下、ライアン・インターナショナル・スクールの所有者アルバート・ピントを、児童に対する残虐行為のために告訴するよう催すこととなった主な点。
  • プレミアムスクールの壁が崩壊したままであること
  • 学生と運転手などのためにトイレを別に備えていないこと
  • 事故につながる可能性のある消火器期限がきれていたこと
  • 学校に設置されたCCTVに欠陥があることに加えて施設全体をカバーしていないこと
  • 学校は従業員の自分証明確認、警察前検証をしなかったこと 等
そして、生徒と運転手用のトイレの別設置に関する地元警察当局より学校における子供の安全指針として発行した規制:
  • バス運転手やバスコンダクターは、アクセスエリアはバスエリアだけに限定されなければならない。そのためには、目に見えてはいるが隔離されアクセスが明確に指定された区域にトイレを設置すること。
    • 「バスエリア、ジム、スイミングプール、スポーツ・ルーム/フィールド、食堂、トイレエリアへのアクセスは、エリア内の人物に限られている。例えば、スポーツ場、食堂、子供用トイレのような特定の場所には、バス運転手等、許可されていない人員の侵入は防ぐべきである。」
他にも、この事件でみえてきた「安全保障のいくつかの抜け穴」があるとして、事件のあったトイレの窓が内部から壊れていたことをあげた。

また、ハリーナナ州教育大臣は、当校の不行き届きを認めながらも、1,200人の生徒の未来を考えると、すぐに不認可として閉鎖させることはできない事を付け加えた。
[参照記事:NDTV; Financial Express; India Today; HindustantTmes | 翻訳/要約:Tropicallife]

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